ペースメーカーとは
徐脈性不整脈(洞不全症候群や房室ブロックなど)の病気に罹患すると、心拍数が通常よりも減ってしまい、脳などに必要な血液を送ることが出来なくなってしまいます。そのような場合には、心臓の筋肉に人工的に電気的な刺激を与えることにより、心収縮を発生させる必要があります。心臓ペースメーカーは、この目的を達成させるために用いられる医療機器です。
基本的には、左右いずれかの鎖骨下部分の皮膚の下にポケットを作り、そこに電気パルスを発生させる本体部分を埋め込みます。その上で、本体と繋がっている導線(リード)を心房や心室に挿入し、規則的な電気刺激を心臓に送り届けるようにするのです。
ペースメーカー外来について
不整脈などが原因で心臓ペースメーカーを埋め込んでいる患者さまは、概ね3~6か月ごとに医療機関でチェックを受け、問題なく作動しているかを確認しなければなりません。
当院では、日本循環器学会の専門医資格を有する院長と、ペースメーカーの専門知識を有する技師とともに、体内に埋め込まれたペースメーカーをしっかりと見極め、必要な調整を行っております。通常、検査時間は5~10分程度で完了します。検査中に軽い動悸を覚える方もいらっしゃいますが、苦痛はありません。
なお、受診の際には、ペースメーカー埋め込み手術の際に発行された「ペースメーカー手帳」を必ずご持参ください。この手帳には、患者さまの個人情報のほか、ペースメーカーを埋入してからの経過など、様々な情報が記録されています。受診の際に行ったチェック内容も記載することになりますので、忘れないようご注意ください。
主なチェック内容
- 心臓ペースメーカーが支障なく動作しているか
- 埋め込まれたペースメーカーの電池残量が十分か
- リードに異常が発生していないか
- 危険な不整脈が生じていないか
- 心不全などの心臓疾患が発生していないか
- ペースメーカーの設定を調整する必要があるか
など
当院でチェック可能なメーカー
- 日本メドトロニック
- セント・ジュード・メディカル
※その他のメーカーでもチェック可能な場合がありますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
ペースメーカー外来は予約制になりますので、必ず電話などで予約をして下さい。また、定期チェックの際には、これらのメーカーの確認が必要となりますので、予約の際にお伝えください。